東北ツーリング2日目(磐梯吾妻) ~ 今出逢える景色は今だけのもの~

 みなさん、こんにちは。はじめましての方ははじめまして。雄一朗です。

 

今回は前回(阿武隈高原の旅)の続きのブログです。もしまだ読んでいない、気になった人はぜひ以下のURLから読んでみてください。

pazyuitiro0128.hatenablog.com

 充実と寂しさに包まれた阿武隈高原の旅から夜が明けました。この日の行程は、本来計画してた4泊5日のツーリングの最終日の行程でした。この期間、北日本は雨だったり台風接近もあり、本来の行程は断念しました。天気というのは時に残酷なものですが、これはライダーの宿命でしょう今年の天気運は全て快晴富士山で使い果たした

 一関の宿を出たときの天気は曇り、東北の南のほうの天気は午前は曇り、午後から雨だったので午後には関東に帰るように想定していました。そう、あの瞬間までは・・・。それではどうぞ。

 

出発 ~虚無の高速道路~

 朝6時半、一関の宿を出発しました。昨日、阿武隈高原の旅だったはずが、宿はそこから100 km以上離れている一関にとっていました。結果的に、阿武隈高原の終端から一関までは何もない旅になりました。一関から午前に福島に抜ける旅なので、体力的にも時間的にも下道は到底無理です。なくなく高速道路に課金ザムをしました。

 何もない高速道路でしたが唯一楽しかったのが、仙台付近である車が現れました。

    

そう、パトカーです。おそらくパトロールでしょう。速度は80 kmは越すことはありません。さらに、ここは仙台。人口が多ければ車も多い。パトカーを先頭にみるみる長蛇を作り、あるスポーツが浮かびました。

      

     

 競輪です。競輪は、最初は抜いてはいけない先頭員がいるので、ここでもパトカーを先頭員として、後ろでは追い抜き追い抜かれの攻防が続きました。そして、パトカーがいなくなったのを境に、長蛇は崩れすべての車は本性をあらわにしました。速度はちゃんと守りましょう。

 そんなこんなで東北道を進んでいると、蔵王に差し掛かりました。天気は曇りで蔵王山の頭こそ見えませんでしたが、2000 m級の山は圧巻でした。しかし、ここで失敗したことに気づきました。蔵王山が見えるSAに止まらなかったことです。写真も撮ることはおろか、圧巻の蔵王山をじっくり見ることもままなりませんでした。蔵王へは戻ることは、時間的には不可能、その時にしか見れない景色であったことに気づかされました。そんな後悔の念に駆られながら、朝の目的地、米沢へ向かいました。

 

米沢から西吾妻へ ~初の奥羽山脈へ~

 一関から高速に入って約2時間、一つ目の目的地である「道の駅 よねざわ」につきました。時間はまだ朝8時、ここで朝ごはんにしようとしてましたが、まだ売店などは開いていなかったので隣のセブンイレブンでおにぎりを買い、休憩をとることにしました。

 

 米沢は四方八方どこ向いても山に囲まれています。ここに街を作ったり、道作るのは大変だろうなとか思ってました。しばらく休んでいると、道の駅のお店が開店しました。レストランは開いてないのですが、売店で弁当を売っていたので朝ごはんを追加することにしました。

 

米沢牛の牛丼です。本当はそのつもりはありませんでしたが、旅の行程が変更になったためここで米沢牛を堪能することにしました。レンチンはしませんでしたがおいしくいただくことにしました。

 そして、いよいよ人生初の奥羽山脈に突入します。初めての道は西吾妻スカイバレーです。よねざわから40分走らすと、近くには空があり見渡すと山の峠道に行きつきました。

 

晴天の空はもちろん最高なのですが、雲の広がった空も何かといいなとか思っていました。かなり走るのはおすすめの道にはなりますが、以外と写真撮るところは少なかったり、、、。少ない停車スペースをこまめに使い、景色を堪能し愛車との思いでを紡いでいきました。

以下二枚は上り。

この1401mを超えると下りに差し掛かります。

以下三枚が下り。

 

かなりカーブが多い峠道でしたがとても楽しめました。また、今まで長く走ることだけを優先してきた僕にとって、こまめに停車しそこでの風景や雰囲気などを感じることは初めてでした。

 有名な道を走ることはいままでありましたが、道は簡単に変わらなくてもその日の風景や道の雰囲気というのは二度と見れないものです。今日が雨だったり渋滞してたり、、、そんなこともあればまた違った印象を持っていたと思います。また今のR25ともいつまで走れるかもわかりません。出会えた瞬間を大切にしていきたい、そう感じさせられた西吾妻スカイバレーでした。

磐梯吾妻スカイライン ~初めての火山道~

 西吾妻スカイバレーを抜け、次は福島市方面へ抜けるルートとなります。この時すでに11時半、西吾妻は10時半には抜ける予定だったので予定よりはかなり遅れています。これもツーリングの醍醐味だと忘れていた自分・・・、今回は反省事が多いです。磐梯あたりは県外車番は多いですが、車の数自体は少なかったので休憩なしでそのまま吾妻山に向かいました。

 そしていよいよ今日のメインが姿を現しました。

 

看板単品の写真を忘れましたが、磐梯吾妻スカイラインに差し掛かりました。こちらも絵にかいたような峠道でしたが、磐梯側から走る分には比較的に楽に走れました。レストハウス前では直線のキレイな道もあり、紅葉シーズンは特にきれいなんだろうなとか思いながら走りました。

 そして磐梯吾妻スカイラインの休憩ポイントである、レストハウスで昼食をとることにしました。すると見たことない光景がそこにありました。

 

真ん中から煙が出とる・・・。吾妻山は活火山なので、山に空いている穴から煙が漏れていました。四国には火山が存在しないため、この光景を見るのは初めてでとても驚きました。またレストハウスの向かいには、吾妻山の山頂が見えました。

 

山頂まで歩いて行けると聞いたので頑張って歩こうと思ったのですが、ツーリングのブーツの靴底がイカれているので断念しました。ただ見下ろした光景はとても圧巻でした

 

 木が多い山道というのはかなり見てきましたが、吾妻山のように山肌がむき出しの山道を見るのは初めてでした。火山の美しさ、そして荒々しさを直で感じ取った初めての体験でした。

 山頂付近も堪能したので、お昼にしました。何食べようかと思っていたらまさかの前日に食べることができなかったソースかつ丼が提供されていたので、迷いなくいただくことにしました。

 

本当はこのレストハウスは素通りする予定でしたが、ソースカツ丼に出逢えてこのレストハウスに止まって良かったと本当に思いました。さらに、レストハウス出口付近で、興味深いものも売っていました。

 

溶岩と聞いて、火山になじみのない私が食いつかないわけがなくすぐに購入しました。そして売り子の方に、この溶岩蜜いもの歴史が書かれたパンフレットを渡されました。なおまだ読んでいません

レストハウスで軽食を堪能した後、吾妻山を下ることにしました。硫黄のにおいと山肌むき出しの火山道を抜け、いよいよ磐梯吾妻スカイラインの終焉に差し掛かりました。

 

下った先は福島の街が広がっていました。下れば下るほど、山頂ではあんなに近かった空がどんどん遠ざかっていくのがわかりました。走り切ったと思う反面、少し寂しい気持ちになりました。これも、磐梯吾妻スカイライン苦しいながらも楽しく走れたことで得られた感情だと思います。

 

山を下ったころには午後3時になっていました。これで二日通しての福島のツーリングは終わり、関東へと下っていきました。

まとめ

 2日目は磐梯吾妻の山道を主に走りました。「どこを走った」よりも「どれだけ走った」だけをこだわり続けた自分にとっては、二日間通して今回のツーリングはとても良い経験を与えてくれました。そこで出会えるものというのは、その瞬間にしかありません。今回のように、遠くを走るのであればなおさらだと思います。その時に後悔しない、そしてその光景を忘れないようなツーリングにしたいと思いました

 

ブログ作成者:雄一朗

Twitter:@pazyuitiro